VSCodeのMarkdown+Mathでブラケット記法を使う方法
VSCodeの拡張機能であるMarkdown+Mathを使って、Markdown文書を作成していたところ、 量子力学におけるブラケット記法がなぜか使えなかった。
\bra{\phi}
のように記述しても、プレビューでうまく表示されない。Markdown+Mathが使っているKaTeXは ブラケット記法をサポートしているはずだが・・・。(Supported Functions · KaTeX)
setteings.jsonファイルを変更してマクロでコマンドを定義することにより、ブラケット記法を使えるようにした。
ブラケット記法を使えるようにする方法
まず、VSCodeを開いて、ウィンドウ左下の歯車アイコンをクリックして設定を開く。
設定のタブの右上にあるアイコンをクリックしてsettings.jsonを開く。 (マウスオーバーで「設定(JSON)を開く」と表示される方のアイコン)
settings.jsonファイルの一番外側の中括弧の中に、以下の内容を追加する。(すでに他の設定がある場合は、前後にカンマを入れるのを忘れないこと。)
"mdmath.macros": { "\\bra":"\\left\\langle#1\\right|", "\\ket":"\\left|#1\\right\\rangle", "\\braket":"\\left\\langle#1\\middle|#2\\right\\rangle", "\\bramket":"\\left\\langle#1\\middle|#2\\middle|#3\\right\\rangle" }
保存して、VSCodeをいったん閉じると、次回以降.mdファイルを開いたときにはプレビューでブラケット記法が正常に表示されるようになっている。 ただし、TeXコマンドの名前は上のコードのダブルクオーテーション内で設定したとおりになっているので、好みに合わせて変更すること。